松本人志さんの探偵問題について、現役の探偵が解説いたします。
今回、告発女性が探偵の尾行に気づき、文春が二重尾行を行い、探偵が尾行する様子や撮影する様子を押さえた上で、文春が当該探偵会社に取材をしたところ
その探偵会社は松本さん側からの依頼ということを明かしたそうです。
しかし文春が吉本興業に対し、今回の件について取材を申し込んだところ、弁護士に話を通すよう回答があり、その後弁護士からの回答はなかったそうです。
松本人志さんが探偵に依頼をしたのか、吉本興業が探偵に依頼をしたのかが今回の騒動で一番の争点となりますが現在はまだ松本人志さん”側”としか情報が上がっていないようです、、
本来、探偵会社といえば浮気調査や不倫調査、人探しが頭に浮かぶと思いますが企業や芸能事務所からの依頼も受けることがあります。
ちなみに探偵業者にはルールが法律で定められていて、探偵業法第10条では、守秘義務が定められています。
(秘密の保持等)
第十条 探偵業者の業務に従事する者は、正当な理由がなく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない。探偵業者の業務に従事する者でなくなった後においても、同様とする。
まず、週刊誌が事務所または調査員に取材活動をしてきたとしても、調査で知り得た内容、ましてや依頼者が誰かなど絶対に明かしてはいけませんし週刊誌とはいえ一般企業に対し情報を明かすことは正当な理由にはなり得ません。
情報を漏洩してしまった場合、その探偵会社は営業停止や、営業の廃止、刑事罰でいえば1年以下の懲役または100万円以下の罰金になる可能性があります。
つまり探偵会社は犯罪行為になる可能性があることを分かった上で情報を漏らしていることになります。
また、探偵がカラオケボックス内で撮影をしていることが女性にばれてしまった件、自宅前に地方ナンバーの車を停車させていた件については、当該探偵会社の調査能力の低さ、調査員への教育不足が露呈しているものだと考えます。
ただ、大手探偵社では自社調査員のみならず一次下請け、二次下請け、三次下請け、などと建設会社のように下請けに回し中抜きを取るのが当たり前の業界です。
しかし監督責任があるため、責任の所在は下請けにも当該探偵会社にも同じ程度の責任があると言えます。
今後、情報を漏らした探偵会社の情報が公になるかどうかは分からないですが同じ探偵会社として動きがとても気になるところです。