
「浮気調査の見積もりを取ったら、30万円を超えていた」
「広告には格安と書いてあったのに、話を聞くたびに金額が上がっていった」
探偵の費用は高い。多くの方がそう感じています。そして、その感覚は間違っていません。ただ、なぜ高いのかを説明してくれる探偵事務所はほとんどありません。
私たちラクーン探偵社は、埼玉県三郷市で浮気調査・不倫調査を行っている探偵事務所です。この記事では、業界の内側にいる立場から、探偵の料金が何でできているのか、そのお金が誰の手に渡っているのかを包み隠さずお伝えします。仕組みが分かれば、高すぎる見積もりも、格安に見せかけた見積もりも、自分で見抜けるようになります。
ラクーン探偵社は、大手を含む全国100社以上の探偵社と下請け契約を結び、他社から任された調査の現場にも日々立っています。元請けと下請けの両方の立場で業界を見てきたからこそ、お伝えできる実態があります。
ただし、下請けとして入る現場でも、私たちは決して手を抜きません。ラクーン探偵社の調査チームは、モチベーションの低い複数の業者をその都度ランダムに寄せ集めるのではなく、もともと同期のメンバーや信頼できるメンバーだけを選んで構成しています。元請けの案件でも下請けの案件でも、同じメンバーが同じ基準で調査にあたるため、この記事で書くような下請けの問題は当社には当てはまりません。
※この記事は、同業者から非難される可能性の高い内容です。それでも、これから探偵に依頼される方が損をしないために、業界の内側をありのままに書きます。
この記事の結論
- 探偵の料金の原価は「人件費」「広告費」「固定費」の3つ。大手ほど広告費と固定費が重くなる
- 大手の多くは現場を下請けに任せており、依頼料のうち現場の調査員に届くのは一部にすぎない
- 見積もりは「総額÷調査時間」で1時間単価に直して比べる。25,000円を超えたら高額と考えてよい
探偵の料金の原価は「人件費・広告費・固定費」の3つ
探偵の料金は、調査員が現場で動いた分の対価だと思われがちです。しかし実際の原価は、大きく3つに分かれます。
- 人件費:尾行・張り込みを行う調査員、相談を受ける担当者、事務スタッフの給与や報酬
- 広告費:検索広告やポータルサイトなど、ご依頼を1件獲得するためにかかる費用
- 固定費:事務所の家賃、内勤スタッフ、車両や機材の維持費
このうち、調査の質を直接左右するのは現場の人件費だけです。ところが探偵業界では、広告費と固定費、そして会社の利益が料金の大部分を占め、現場に届くお金はごく一部というのが珍しくありません。順番に見ていきます。
人件費の裏側:大手の現場は下請けが動いている

テレビやネット広告でよく見かける大手の探偵社でも、実際に尾行するのは自社の社員ではなく、下請けの調査会社やフリーの調査員であることが多くあります。ご依頼者が面談した会社と、現場で動く人が別なのです。
下請けの相場は、調査員1名あたり時給3,300円(税込)
下請けの調査員に支払われる報酬の相場は、1名あたり1時間3,300円(税込)ほど。車を出せば車両手当として5,000円程度が加わりますが、会社によっては遠方へ出向いても交通費や遠方手当すら出ないことが少なくありません。
ご依頼者が1時間あたり25,000円を支払っていても、2名で動く調査員の手元に届くのは合わせて6,600円ほど。残りは元請けの会社に残ります。
利益率30%以上が当たり前の業界
会社である以上、利益を出すことは必要です。しかし探偵会社の利益率は、30%以上を確保しているところがほとんどと言われるほど高い水準にあります。それだけの利益が出ているのであれば、現場の外注費をもっと増やしても十分に成り立つはずです。それにもかかわらず、探偵業界の外注費の相場は30年以上ほとんど上がっていません。
失敗すれば無給。これで成功率が上がるはずがない

下請けの条件はさらに厳しく、調査に失敗すれば報酬が出ない、つまり無給というケースもあります。長時間の張り込みをしても報酬は時給3,300円程度のまま。しかもご依頼者から直接頼まれた仕事ではないため、「この方のために必ず証拠を押さえる」という責任感も生まれにくくなります。
安い報酬と低いモチベーションのまま現場に出れば、調査の成功率が上がらないのは当たり前です。対象者を見失っても深追いしない、決定的な場面を撮り逃しても報告書の体裁だけは整える。そのしわ寄せは、証拠の質という形でご依頼者に返ってきます。
下請けがGPSの取り付けを迫られる現実

下請けの現場では、元請けからGPSの取り付けを求められることが少なくありません。GPS端末は手のひらに収まるほど小さく、対象者の車に付ければ尾行に失敗しても行き先を追えるからです。
しかし2021年に改正されたストーカー規制法では、相手の承諾なくGPS機器を取り付ける行為や、位置情報を取得する行為が規制の対象になりました。取り付けのために他人の敷地や駐車場に入れば、住居侵入などに問われるおそれもあります。無断のGPSを使った調査は、違法行為となる危険が高いのです。
そこで元請けは、はっきりとは指示しません。「GPSは使ったほうがいいと思うけど、追跡できるならつけてもつけなくても任せる」。言葉の上では任せていても、失敗すれば無給の下請けにとっては、半ば強制されているのと同じです。こうして違法なリスクは、現場の調査員と、何も知らないご依頼者に押しつけられていきます。違法に集めた情報は、話し合いや裁判の場で証拠として扱いにくくなるうえ、ご依頼者自身がトラブルに巻き込まれる危険もあります。
ラクーン探偵社は、他人の車や持ち物に承諾なくGPSを取り付けることは行いません。証拠は、調査員による尾行・張り込みと撮影、そして法律の範囲で設置するカメラで集めます。ご自身での取り付けを考えている方は、先に浮気調査の前にやってはいけないことをご確認ください。
広告費の裏側:1件の依頼に最大30%
「探偵」「浮気調査」といった言葉の検索広告は、1クリックあたりの単価が非常に高い分野です。ポータルサイトや比較サイトへの掲載料、紹介手数料も加わり、ご依頼を1件獲得するのに依頼料の最大30%ほどがかかるケースが多くあります。
特に注意したいのが、探偵のポータルサイトや紹介サイトを経由した依頼です。こうしたサイトから依頼を受けた探偵会社は、調査料金の最大30%ほどを紹介料としてサイト側に支払わなければなりません。たとえば30万円の調査なら、そのうち最大9万円が紹介サイトに渡る計算です。中立な比較サイトに見えても、実際には紹介料で成り立っているビジネスであり、その分は依頼料に含まれています。
ポータルサイトや紹介サイトでは「サイト経由で依頼すると安くなる」とうたわれていることがありますが、それは間違いです。実際には紹介料の分だけ広告費が上乗せされて請求されています。それでも探偵社がこうしたサイトを使うのは、1件あたりの利益が薄くなっても、案件を多く受けたほうが最終的な手残りが増えるからです。薄利多売と分かっていながら、仕方なく使っている探偵社が多いのが実情です。
この広告費は、どこかで回収しなければなりません。つまり、ご依頼者の調査料金に、その金額以上を上乗せするしかないのです。「格安」「1時間○千円から」と大きく広告している事務所ほど、広告費の負担は重くなりがちです。
固定費の裏側:大手ほど家賃と内勤が重い
固定費は、大手ほど高くなる傾向があります。都心の一等地にある事務所の家賃、受付や事務を担う内勤スタッフの人件費は、調査をしてもしなくても毎月かかります。全国に支社を構えれば、その分だけ固定費は膨らみます。立派な事務所の家賃も、最終的には調査料金に含まれています。
相談員・カウンセラーの正体は営業担当
探偵事務所に相談すると、「相談員」「面談員」「カウンセラー」と名乗る人が対応することがあります。この人たちは、社内では営業担当と呼ばれています。報酬は、契約した調査の売り上げの10%ほどがインセンティブとして支払われるのが相場です。
つまり、高い金額や長時間の調査を提案するほど、担当者の手取りは増えます。会社によっては月収数百万円という営業担当も珍しくありません。もっとも、そこまで稼ぐには寝る間もなく大勢のご依頼者とやり取りを続ける必要があり、決して楽な仕事ではありません。それでも、提案された調査時間が本当に必要なのかは、ご依頼者自身が冷静に見極める必要があります。
見積もりは「総額÷時間」で1時間単価を確かめる
探偵業法では、契約の前に料金を記載した書面を交付することが義務づけられています。見積もりを受け取ったら、まず総額を調査時間で割り、1時間あたりの単価を計算してください。車両費や諸経費も含めた総額で割ることがポイントです。
1時間単価が25,000円を超えていたら、高額だと考えたほうがいいでしょう。広告に載っている「1時間○千円」が調査員1名分の単価で、実際には人数分と諸経費が加わり、割り戻すと25,000円を超えていた、というのはよくある話です。
ラクーン探偵社の料金は、内訳が3つだけ

当社の尾行調査の料金は、時間料金19,800円/1時間、車両・機材費22,000円/1稼働、実経費の3つだけです。調査員は2〜3名体制で、5時間の調査を1回行った場合は121,000円に実経費が加わります。車両・機材費まで含めて割り戻しても、1時間あたり24,200円です。出張料金という名目の費用はなく、即日の調査でも追加費用はいただきません。この3つ以外の名目でご請求することはありません。詳しい計算例は調査料金のページですべて公開しています。
ラクーン探偵社の調査費用を抑えられている理由は、そもそも無駄な広告費をかけていないからです。1件の依頼に依頼料の最大30%もかかるような広告費を、ご依頼者の料金に上乗せする必要がありません。その分を料金を抑えることと、現場の調査員に回すことに使っています。
当社の調査員の人件費は、1名あたり1時間4,400円です。下請けの相場である1時間3,300円を上回る報酬で、ご依頼者から直接お預かりした案件として、責任を持って現場に立っています。上のグラフのとおり、5時間×2日(計10時間)の調査なら242,000円のうち88,000円が調査員の人件費です。次に紹介する大手の例では、同じ10時間でも275,000円のうち現場に届くのは66,000円です。比べてみると、支払ったお金がどれだけ調査そのものに使われるかの違いがはっきり分かります。
ここから先の金額の内訳を、ここまで具体的に紹介しているサイトはほとんどありません。(※探偵業界のタブー)

大手の例で、10時間の尾行調査を1日で行った場合の内訳を見てみます。1時間25,000円で10時間、消費税を加えて275,000円です。そのうち広告費が30%の82,500円、営業の歩合が10%の27,500円、元請けの取り分が99,000円で、現場で調査する下請けの調査員2名に届くのは、時給3,300円×2名×10時間の66,000円にとどまります。元請けの取り分は36%で、利益率30%以上という業界の実態とも重なります。支払った金額のうち、調査の現場に届くのは4分の1ほどという計算です(業界の一般的な配分をもとにした当社の試算)。
格安をうたう事務所で確認したいこと
反対に、相場よりはるかに安い「格安」の見積もりにも注意が必要です。広告費や固定費がかかる以上、どこかで帳尻を合わせなければなりません。調査員が1名だけで尾行の途中で見失いやすい、報告書の作成費や車両費が後から加算される、成功報酬の「成功」の定義があいまい、といった形で現れることがあります。格安かどうかも、総額÷時間の1時間単価と、何が含まれているかで判断してください。料金体系の違いは浮気調査の費用相場と料金体系3タイプで詳しく整理しています。
よくある質問
探偵の費用が高いのはなぜですか?
料金の中に、現場の人件費だけでなく、広告費、事務所の家賃や内勤スタッフの固定費、営業担当のインセンティブ、会社の利益が含まれているためです。大手ほど広告費と固定費が重く、現場を下請けに任せている場合は、依頼料のうち調査員に届くのは一部にとどまります。
浮気調査の1時間単価はいくらなら妥当ですか?
車両費や諸経費を含めた総額を調査時間で割り、1時間あたり25,000円を超えるようなら高額と考えてよいでしょう。広告の「1時間○千円」は調査員1名分の単価であることが多いため、必ず総額で比べてください。
大手の探偵事務所なら安心ですか?
規模だけでは判断できません。実際の調査を下請けに回している場合もあります。「実際に調査するのはどなたですか」「他社に委託することはありますか」と、契約前に直接確認することをおすすめします。
見積もりだけでも相談できますか?
はい。ラクーン探偵社ではご相談とお見積りは無料で、回数の制限もありません。金額にご納得いただけなければ、そのままお断りいただいて構いません。強引な勧誘は一切いたしません。
費用を抑える方法はありますか?
対象者が動く曜日や時間帯を絞り込むことが、最も効果的です。当社では、日本のカメラメーカーと提携して自社開発した実用新案登録済みのIPカメラによるリモート調査を24時間パック77,000円の定額で行っており、先に行動パターンをつかんでから尾行調査を入れることで総額を抑えられます。詳しくはリモート調査の解説をご覧ください。

まとめ:料金の高さではなく「どこにお金が流れるか」を見る
- 探偵の料金の原価は人件費・広告費・固定費。大手ほど広告費と固定費が重い
- 下請けの調査員の報酬は時給3,300円ほど。失敗すれば無給の場合もあり、モチベーションが上がりにくい
- 下請けがGPSの取り付けを半ば強制されることもある。無断のGPSは違法となる危険が高い
- 1件の依頼にかかる広告費は依頼料の最大30%。その分は依頼料に上乗せされる
- 相談員の多くは売り上げの10%を受け取る営業担当。提案された調査時間はうのみにしない
- 見積もりは総額÷時間で1時間単価を確認し、25,000円を超えたら高額と考える
探偵の費用が高いのには理由があります。けれども、その理由の多くは、調査の質とは関係のない費用です。支払ったお金がどこに流れ、どれだけが現場の調査に使われるのか。その視点で選べば、高すぎる調査も、安かろう悪かろうの調査も避けられます。
ラクーン探偵社では、ご相談・お見積りを無料で承っています。料金の内訳はその場ですべてご説明し、ご予算の範囲でどこまで調べられるかを一緒に考えます。お電話(048-933-9980)、LINE、お問い合わせフォームから、365日24時間受け付けています。匿名でのご相談も可能です。他社の見積もりが高いと感じた方も、どうぞお気軽にご相談ください。
探偵業届出番号:埼玉県公安委員会 第43230060号


